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「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのトニー賞受賞ミュージカルの映画化。
ジョニー・デップが初めて歌うということでクローズアップされ、
ティム・バートンとの6度目のコラボ、ヘレナ・ボムカーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン などの豪華キャストで非常に注目を浴びていた今作。
ジョニー・デップはこの作品で初めてゴールデン・グローブ賞の主演男優賞を手にし、
アカデミー賞でもノミネートされたばかりだ。


-----------------------------------------------------
やっとスウィーニー・トッドに会えた。

試写会も一切応募せず、初日にはどうしても行けず、ひたすらこの日を待っていた。
今回は散々トレイラーを見、レビューも読み倒しての参戦。
ただし、ネタバレは極力見ないようにし、ラストシーンだけはまったく知らずに行った。

よくレビューで目にしたのはグロイ、怖い、気持ち悪いという感想。
これは相当な恐怖だった。
実はジョニー・デップに出会うまで、ホラーやスリラーは見ない主義だった。

いろんな状況を想定していた。
しばらくは肉を食べれないと思い、前日はハンバーグを食べたり。(爆)
予約した席がど真ん中になってしまい、
気分が悪くなったときにどうやって抜け出そうかとか真剣に悩んだり。

でもそんな覚悟の上で見に行ったのが逆によかったのかもしれない。
血が飛びそうな場面では、ほとんど目をつぶった。それだけのことだ。(笑)
それだけで、世紀の傑作を目にすることができるのだ。
勇気を持って見に行こう。
怖いだけで見に行くのを控えている人はもったいなさすぎる。

【以下ネタバレ注意】
---------------------------------------------------
とても短い2時間だった。

アラン演じるエロ判事に美しい妻を横恋慕され、
無実の罪で捕らえられ監獄に送られた理髪師ベンジャミン・バーカー。
復讐を胸にスウィーニー・トッドとして15年ぶりにロンドンへ戻ってくるところから
物語は始まる。

昔住んでいたミセス・ラベットが営むパイ屋の2階に舞い戻り、
再び理髪師として復讐の機会をうかがうトッド。
憎き相手を寸でのところで取り逃がしてしまい、無差別殺人マシーンと化す。
ラベットはそんなトッドに淡い恋心を抱きながら、その復讐劇を手伝う。
死体処理もかねて人肉でパイを作り、閉店寸前のパイ屋が大繁盛だなんて…。
とても日本人には受け入れられないストーリーだ。

でも、この映画はそんなおぞましいストーリーも、
ティム・バートンが彼ならではのブラックユーモア炸裂で料理する。
実際に劇場でも笑いが起こっていた。
もう見所満載でどこで気を抜いたらよいかわからない。
とにかく描き方が面白いのだ。

ミセス・ラベットとMr.T(トッド)の妄想合戦。
ミセス・ラベットは完全に少女マンガの主人公になり切って、
無理やりその妄想にMr.Tを登場させ、ああしたりこうしたり、やりたい放題。(笑)
途中から無口でされるがままのジョニーが高倉健に見えてくる。
(「不器用な男ですから…」/意味不明)

トッドも剃刀を手にした瞬間、完全に悲劇のヒーローとして妄想が暴走し、酔いしれ、
ラベットに話しかけられても戻ってこれない。(爆)
でも、トッドは妄想で終わらせるのではなく、現実にその殺戮を展開することになる。

後半からは息を飲む残酷なシーンが繰り広げられる。
目をつぶる回数が多くなり、ジョニーからも表情が消えていく。
感情を交えるのを拒否するがごとく、
まるで屠殺(とさつ)マシーンのように人間を次から次に殺めていく。
そして刻々とその時が近づいてくる。そう、復讐の瞬間が。

驚くことに、いつのまにか熱いものがこみ上げてきた。完全に想定外だ。
レビューを見ていて、泣く映画だなんて、まったく想像していなかった。

実は、中盤、あまりにもジョニーの表情がなく、存在も薄く、
この映画の主人公はへレナなのかと錯覚するほどだったのだ。

それが……、
クライマックスに近づくにしたがって、ものすごい勢いでジョニーの感情が溢れ出し、
最後の10分間はもうジョニーの独壇場。
それは、かつて見たことのないほどの存在感だった。
もう圧巻としか言いようがない。

到底人間の血が流れているとは思えないような冷血な連続殺人を繰り返した挙句、
最終目的である判事を目の前にしたトッドのあまりの人間臭さ。
クールに首を掻っ捌いていた殺人マシーンではなく、
今まで溜まっていた憎しみや恨みがとめどもなく吹き出し、
狂気の中、ものすごい形相で襲い掛かる。
目的を果たし、血しぶきを顔いっぱいに浴びたトッドの表情はもう見ていられなかった。

エンディングのシーンは大げさではなく歴史に残るワンシーンではないだろうか。
剃刀を手にしたトビーが近づいてくるのを背中で感じたジョニーの表情。
すごい。すごすぎる。鳥肌が立った。
彼にとってはあの瞬間、トビーが神に思えたのではないだろうか。
今思い出してもとめどなく涙が溢れてくる。
そこには呪われた運命に翻弄された哀れな男、ベンジャミン・バーカーが、
力なく神の制裁を待っていた。

本当は善良な人間であったトッドのあまりに理不尽な運命。
美しい妻と可愛い子供との幸せを奪われた彼は、復讐するためだけに生きてきた。
復讐に取り付かれたこの男は、本当は生きていた妻と子を見分けることもできなかった。
そしてラベットの健気な愛も自らの手で葬ってしまう。

激しい展開の末のゆっくりと血のりが広がるエンディングは不思議なほど美しい。
トッドにやっと訪れた穏やかで温かい時間。

本当はそのまま地獄に堕ちて当然であるトッドだが、
その柔らかい空気の向こうには、優しいマリア様が手を広げているようにも思えた。

はっと気付くとミュージカルであることを忘れていた。
どのせりふが歌で、どれが普通の言葉なのか、境目がわからなくなっていた。
こんな経験は初めてだった。

誰の歌が上手いとか下手とか、そんなことどうでもいい。
このあまりに残酷な劇を映画化したティム・バートンの勇気と手腕、
ミュージカルとかホラーとか、一切の壁を超越したキャストの素晴らしい演技、
そして猟奇的な殺人鬼を、人間として見事に演じきった俳優ジョニー・デップに、
最大の賛辞を送りたい。

JUGEMテーマ:映画
| 出演作品 | 12:17 | comments(21) | trackbacks(10) |
「スウィーニー・トッド」 〜戦慄のトレイラー
ジョニー・デップとティム・バートンの新作、
「スウィーニー・トッド」のトレイラー、ついに解禁!!!!
……と世間が騒いだのは1週間余り前。(笑)

私もその直後に観た。戦慄が全身を走った。そしてまだその興奮は続いたままだ。



もうこれは下手な映画の本編を観るより素晴らしい。
ジョニーの歌? まったく問題ない!
違和感ゼロ!
これ以上何を望もうか?

ジョニーの歌を聞くことに恐怖感を覚えていたことなど
記憶の彼方に吹っ飛んでいくほど、このトレイラーの世界観は私を魅了する。

あらすじはほとんど知らない。
それでも復讐のストーリーということだけは知っていた。
けれどこんなに哀しく切ない復讐劇だったとは。
ジョニーの表情だけで見て取れる。

あまりに鮮烈な色彩の対比。
幸せな日々とそれを失った日々…。
まるで主人公の心を映すように、世界は色を失う。

奇しくもこの映画を撮り始めていたとき、
ジョニー・デップ自身も、病魔に娘を奪われそうになり、一時撮影を中断している。
彼女が回復し、無事ジョニーがこの映画に戻れて本当によかった。

A New man was born.

殺人鬼として生まれ変わった主人公が誓うリベンジとは…。
あ゛〜〜〜〜〜!と叫び出したいほどワクワク、ゾクゾクする!

海の向こうでもトレイラーの評判は上々のようだ。
ティム・バートン、ジョニー・デップ、アラン・リックマン、ヘレナ・ボム・カーター、サシャ・バロン・コーエン …悪くなるわけがないと。
そう、キャストも最高なのだ。

トレイラーでチラ見したあの女優。何て美しい人なんだろう。
相変わらずのヘレナ、何て不気味なんだろう。(笑)

アラン・リックマンは大好きな「ロビン・フット」の悪役。
私はキレれてる悪役が大好きという変な趣味がある。(爆)
あのときのリックマンは最高だった。残虐で卑劣、心の底から憎たらしかった。
このトレイラーだけでも、もうリックマンに憎悪の念を燃やす私。

ジョニーの歌を聞くのが怖い。
人肉パイなんておぞましい。
ミュージカルが苦手。
こんな映画がクリスマス公開だなんて。
……そんな不安をいっぱい抱えていた自分がアホらしくなった。

ジョニーは想像以上に、冷たく哀しくも美しい。
彼にかかると、ホラーもスリラーもドラマティックに彩られてしまう。
本編を見ていないのに、この満足度はどうしよう?(笑)

本編が日本に届くのを待つのみ。
日本での公開は来年の1月19日(土)のようだ。あまりに長い待ち時間。
公開まで楽しみで眠れない日々が続く。(寝てるけど)
| 出演作品 | 12:16 | comments(10) | trackbacks(1) |
パイレーツ・オブ・カリビアン3 〜ワールド・エンド
責任を果たしたぜ!?

「パイレーツ・オブ・カリビアン3 〜ワールド・エンド」
私がジョニー・デップと出会った運命の映画の完結編である。

日本での公開後、5週連続1位、今週も7週目でありながら2位をキープし、
今週末で日本国内で95億円、世界興行では9億2500万ドル、歴代6位まで上り詰めている。(デッドマンズチェストは世界興行歴代3位)
全米で伸び悩んでいるために、2を超すことはなさそうだが、
それにしてもすごい数字だ。

まだ感想を書いていなかった。
……というか書けなかった。
なぜかというと、まだ1度しか見ていないし、
あろうことかクライマックスで耐え切れずトイレに立ってしまったのだ。
(直前に済ましていたのに、私としたことが…とほほ。)

戻ってきたときにはすべてが終わっていた。
ジョニーが一番の見所といっていたクライマックスに乗り遅れた私は
呆然と入り口に立ちながら、「ご疲れ様……、ジャック。」とつぶやいていた。

-------------------------------------------------------
この完結編はいわばヒットを義務付けられた作品だ。
ちゃちな映画は作れない。
そんな製作側の思いがひしひしと伝わってくるようだった。

ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイはもちろんジェフリー・ラッシュ、ビル・ナイ、アジアの新キャラ、チョウ・ユンファなどが総出演。
そして、そしてジョニーが役作りのモチーフにしたキース・リチャーズまでカメオ出演。
まさに奇跡のドリームチーム。

これは、3時間では無理、無理。もう完全に大河ドラマの域。
あっちもこっちも1時間くらいかけて丁寧に描いてのこの結末なら、
立ち上がれないくらいの感動に浴していたにちがいない。。

私は1と2・3は別の映画だと思っている。
1の予想外のヒットに、製作側は規模を大きくすることを選んだ。
おどろおどろしい怪物が出現し、世界規模の海賊大戦争に発展してしまった。
夢とロマンという生やさしいものではない。
海賊が自由を勝ち取る戦い。権威に立ち向かうさまざまな反逆者たち。
ジャックはそのうちの一人に過ぎなかった。

-------------------------------------------------------
ここでほんの少し本音を言うと、私は続編に対して全然違うあらすじを想像していた。
(ここからネタバレ……ってもう皆見てるか/爆)

権力の象徴がイギリス軍。
正義の象徴がエリザベスとウィル。
悪の象徴がバルボッサ。(海賊)
そして、自由を象徴するのがジャック!(一匹狼)

この構成が続編では大きく崩れた。
正義が邪悪な海賊となり、邪悪な海賊が正義となった。
そして、東インド会社という巨大な権威が悪の頂点として描かれている。

一番哀しいのがノリントン。
2で権威に魂を売り渡しはしたものの、心に熱い正義を秘めながらひっそりと果てた。
何だか優等生ゆえに不器用で真正直な生き方しかできなかった彼は
どんなにジャックがうらやましかっただろう。
何ものにも縛られず、何ものにも囚われない生き方。
彼はイギリスの統治を心から望んでいたに違いない。
ショコラの市長さんに少し通じるものを感じた。
決して悪人ではない。むしろ善人なのだ。
私は…、彼が好きだった。いつまでもジャックを追っていてほしかった。(涙)
そしていつまでも取り逃がしてほしかった。

ジャック!がんばれ〜〜〜!

それからウィル。
ずいぶん頼もしくなって。セクシーになって。ワイルドになって…。
間違いなく彼はこの映画のシリーズで成長し、ひとつ階段を上った。
エンドロールの後のウィルは、反則なくらいかっこよかった。
多分2〜3割ぐらいのジャックファンがウィルに鞍替えしたであろう。(爆)

エリザベスは影の主役。
このシリーズを通して一番強かったのは彼女ではなかったか。
できれば、2でジャックの唇を奪ってほしくなかった…。(一番の本音)
あれは何だったのか。

それからそれからキース。
これはびっくり。かっこよ過ぎ。渋い。演技うまい。存在感ありすぎ。
ジャックが小僧に見えるし、青臭く思える。
何かジョニー、緊張してない?(笑)
とにかく本物は違う…と唸らせるようなインパクトだった。

ジャックについてはもう何も語るまい。
あれやこれやの大サービス。
何人ジャックが出てきたら気が済むのか。(笑)

でも、あんなに鮮明に幻想を映像化しなくても、
ジョニーなら充分、あの状況を一人で表現できたのに、とブツブツ…。
何も一番目立つところのジャックの手下のジャック(?)を
あんなブヨブヨの体のエキストラにしなくてもよいのに、とブツブツ…。

私の知り合いの数人が、案の定「ジョニーって意外に体が締まってないね」と。
「違う〜〜〜!!あれは首から下は別人なの!
 ジョニーはスリムすぎず、ムキムキすぎず、
 それはそれはちょうど良い麗しい裸体なの!」と
血圧を倍ぐらいに上げて弁明したとかしないとか。
だってこれだから…。(アハッ)
目が覚めたら隣に…?

最後、また小船で港に降り立ち、地図をかすめて出航したジャックに
何だかホッとしてしまった。
やっとやっとジャックに会えた気がしたのだ。

------------------------------------------

4年前、沈みかけた小船でたった一人
フラフラと港に降り立ったキャプテン・ジャック・スパロウ。
そこからすべてが始まった。

これはまさしくハリウッドにおけるジョニー・デップ物語だ。

あちこちで武勇伝を作りながら、謎の人物であったジョニー・デップが、
フラフラとメジャーな舞台に躍り出た。

地球規模でジョニー・デップ旋風を巻き起こし、生きながら伝説を作った。
まさにアメリカン・ドリーム。
いやワールド・ドリームだ。

彼はこの映画で、名声と富を得たけれど、
そんなことではなく、彼がどんな状況にいても彼そのものであることが奇跡だ。
彼が今まであちこちで作り上げた数々の作品は、宝石のように輝きを失わない。
これからもきっと、さまざまな色の、さまざまな光を放つ宝物を
次々と作り上げるだろう。

今度のスイニートッドはどんな輝きを放つだろう。
歌を歌うというとんでもないチャレンジをしたジョニー。
彼は宝を得るためなら、リスクを恐れないのだ。
(なぜかリスクと決め付けている私)

彼はどんな権威にも屈しない。
ジョニー・デップこそ自由の象徴。
遂に巨大な海賊船から旅立つときがやってきたのだ。
また大海原に繰り出したジョニーの目指すものは…。
考えるだけでワクワクする。
また自由へと旅立つジャック。かっこいい〜〜〜〜!
| 出演作品 | 12:01 | comments(20) | trackbacks(3) |
「シザーハンズ」 〜ジョニー・デップの原点
傷つきやすい澄んだ目を持った心優しき人造人間エドワード
今、スカパーでジョニー・デップ特集をしているらしい。
http://www.skyperfectv.co.jp/
私は残念ながら地上波しか観れないけれど、
「パイレーツシリーズ」や「チャーリーとチョコレート工場」などでジョニー・デップを知った新しいファンが、
ジョニーの過去の作品に出会うと思うと、こちらまでドキドキする。

ジョニーはTVドラマ「21ジャンプストリート」からの降板が決まった時、
これからは自分の子供たちに誇れるような作品にしか出ないと誓ったそうだ。
ちなみにその頃のジョニーにはもちろん子供などいない。

観た人の心に長く強く残る作品。
ジョニーの出演作はいずれも見た人の心を打つ素晴らしい作品ばかりだけれど、
やはり50年後、100年後に語り継がれる作品はと考えると
この「シザーハンズ」が筆頭に挙げられるのではないだろうか。

----------------------------------------------
運命的な鬼才ティム・バートン監督との出会い。
美しく切ないダニー・エルフマンの音楽。
そしてまるでジョニーの分身のような純真無垢な主人公・エドワード。
まさに奇跡のような傑作だ。

ただのユニークなファンタジーではない。
この映画は痛烈な社会風刺も含み、10年以上経った今でも普遍的に私たちに人間の残酷さ、愚かさを訴えかける。

--------------------------------------------
白く塗りたくられ、顔面傷だらけの主人公。誰も彼が美形の俳優だとは気づかない。
こんな美しい素顔が隠されていたとは…正直に言うと、初見のとき、「この手のモンスター映画は好まない…」と私は嫌悪感まで覚えた。

それが知らず知らずのうちに、まるで拾ってきた子犬に夢中になるように
エドワードが可愛く、愛おしく、最後には完全に傾倒してしまっていた。
どんな美形のキャラクターよりもエドワードは強烈に私たちを惹きつける。

最初に人間の家に連れて行かれたときの、エドワードの様子は神業だ。
初めて見るものへの恐れと好奇心、美しいものを発見したときの驚き。
キムのスナップを見つけたときのエドワードの瞳は少女の目のようにキラキラ輝いていて、こちらまで恋に落ちたような気持ちになる。

そして白いシャツに着替えたエドワードの男前なこと!
ポテトサラダを口いっぱいに含んだり、得意げにハサミ芸を見せるエドワードに
すっかりメロメロだ。
エドワードがジョニーでなければ、こんなにも魅せられることはなかっただろう。

それだけに、後半の展開は、観てるものには非常に辛い。
クリスマスに見るには辛すぎる…と長いジョニーファンの方がつぶやいていた。

ジョニー・デップ 反骨のハリウッド・スター』でこの映画に携わった人々の話を詳しく聞くことができる。
(こちらはWOWOWで6月1日(金)午後6:30放映されるようだ)

「私のキャリアの一番の素晴らしい出来事はこの映画の公開の時。
一番後ろで見ていたら、観客が楽しいところでは笑い、哀しい場面では咽び泣いていた。」
そう話す関係者はまるで初恋のエピソードを語る少女のようにうっとりとした表情だった。

このときのジョニー・デップについてはみんな賞賛を惜しまない。
炎天下の撮影時、通気性の悪い衣装にカツラ。
なのに一言も不満を漏らさなかったという。

子犬のような純真なエドワードはジョニーの原点そして、エドワードの役作りについて完璧だと皆が一様に声を揃える。
子犬のようなイメージと伝えるとジョニーはすぐ理解したという。
エドワードが最後の手をプレゼントされたシーンで鼻をすり寄せるような仕草をした時、
スタッフは感嘆したそうだ。

エドワードは、ジョニー・デップ以外にはあり得ない。
エドワードはジョニー・デップのそのものだ。
ジョニー・デップの原点がそこにある。

エドワードは今でもジョニーの中に生きている。
そして今でもキムのために、一心不乱に氷を削っている。
そのキラキラした宝石のような雪が全世界に降り注ぎ、
ジョニー・デップのキャリアが築かれてきたような気がする。
| 出演作品 | 16:18 | comments(6) | trackbacks(0) |
「アリゾナ・ドリーム」 再び
若くて可愛くてちょっとビッチなジョニー。「アリゾナ・ドリーム」は前にも書いたように、私の中で1、2を争う、リピート率の高い映画だ。
意味不明だけれど、魔法のような映画で、中毒になる。

それはこちらの記事で以前熱く語ったのだけれど、
再びこの映画のことが登場したのは、DVDが再販されたから。

私は当然DVDを持っていた。
1,980円で買い、見倒していた。宝物だった。
なのに、また買う羽目になった。
なぜか。…それはそう、もちろん特典映像のため。(涙)

1,500円でこの内容。ちょっと安売りし過ぎじゃないだろうか?
嬉しいような、悲しいような、ちょっと複雑な気持ちでパッケージを開いた。
-------------------------------------------------------------
B000G7PSHMアリゾナ・ドリーム
監督:エミール・クストリッツァ
出演:ジョニー・デップ(アクセル)・ジェリー・ルイス(レオ)・フェイ・ダナウェイ(エイレン)他
特典:●幻のアメリカンドリーム●撮影秘話●未公開シーン●C.オーサルとJ・デップのインタビュー他

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2006-09-21
 by G-Tools
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一番の目玉は、プロデューサーの女性との2ショット対談。
美しいです。
おすすめです。
2002年の頃の観るだけでヨダレの出そうなジョニーです。

一番のショッキングな場面は、未公開映像。
笑えます。
微妙です。
一瞬、劇団ひとりさんのパロディかと思いました。

すみません……。
その前に見た番組に出ていた彼が、ちょうど同じような髪型をしていたもので…。

対談の中で、「監督は惜しみなくカットする」と言っていたけれど、
本当にカットされてよかった。
多分、あの結末だったら、私の中のこの映画の位置づけは、
完全に変わっていたに違いない。

あの結末は確かに映画をわかりやすくする。
でも、とたんに陳腐になる気がした。

思いつきでどんどん撮って、要らないと思ったらバサリと切り捨てる。
独創的な才能に溢れた素晴らしい監督であったと同時に、製作側にかなり辛い人物だったクストリッツァ監督。
これほどまでにユニークな監督の要望に必死に応えながら、
真剣に大真面目に演技を重ねるジョニーやフェイに、ひどく感動してしまった。

「これを見たワーナーはショックを受けただろうね」

ポールのオーディションの場面でボソボソ言って笑うジョニーは
何だか心から愉快そうだ。
そんなジョニーを見ていると、
心からこの作品を誇りに思い、監督を愛していたのがわかる。

ジョニーの商業的な成功がもたらした、数々のカルト的作品のDVD再販。
2枚のアリゾナ・ドリーム。
自分に呆れながらも、何だか幸せな午後でした。
| 出演作品 | 16:14 | comments(9) | trackbacks(0) |
私が愛したキャプテン・ジャック・スパロウ 〜デッドマンズ・チェスト
ラム酒を探していたジョニーを呼ぶ不気味な人物は…。
わけがあって先行で見れなかった話題の新作、
「パイレーツ・オブ・カリビアン2 〜デッドマンズ・チェスト」を
やっと観に行くことが出来た。

私は2004年の始め、この映画の前作をDVDで観て
見事キャプテン・ジャック・スパロウにはまった。
いわば初恋の人だ。

思い入れが深い分、私が愛したジャック・スパロウが
そのまま帰ってきてくれるか非常に心配していた。
予告からしてドタバタ喜劇。
ドリフターズか?(古っ)ゴリエか?ってノリだ。
あの顔中ペインティングをした欽チャン走りのジャックに頭を抱えていた。

あのパイレーツ1で私がかつて愛したジャック・スパロウは、
したたかでクールかつセクシー。
常に酔っ払いのようにフラフラしながらも、
自由を語るときは世界一、骨太な海の男の目になるのだ。

そんなジャックにはもう会えないかもしれない。
そんな不安を抱えて半年……。
でも、私好みの新しい構成の予告もオンエアされ、
だんだん期待の方が勝るようになっていた。

そして、ジョニー・デップの来日。
一気にボルテージが上がる。
もうどんなジャックでもいい!愛しいジャックに早く、早く会いたい!!

以下、ネタバレ注意------------------------------------------

劇場ではちょうど真ん中くらいの席でスタンバイ。
美しいエリザベス(キーラ)の場面から始まる。

そして……あの音楽!

遂に!海に揺られる棺からジャック登場〜〜〜!キャ〜〜〜!

それからはまるでジェットコースターのような進行。
やっぱり予想通りドタバタ喜劇だ。
でも最高に可笑しい!
ジャックはもう完全にコメディアン状態。

こっちの角度からの方が少しはかっこいい?
人食い人種の島のシーンは笑いの連続。
ゆ〜らゆらゆれる木の檻からウィル達が脱出するシーンが
優雅でユーモアたっぷりでたまらなく好きだ。
そしてシシカバブ・ジャック!(爆)最高!
もうまるで漫画。
堪えきれず声を出して笑うと、会場でもあちこちで爆笑が起こる。
こんな上映は初めてだ。

もういい。クールじゃなくてもいい。
やっぱりジャックは最高。
こんなに楽しい時間を惜しみなく提供してくれるのだから。
時々ジャックがいなくなる画面の寂しいこと。

そろそろ終盤……。2はやっぱり全編お笑い中心だったか……と思った頃、
最高にクールな場面が待っていた。

ディビー・ジョーンズが操る巨大怪物クラーケンに襲われ、
形勢が不利になって、そそくさと1人ボートで脱出を図るジャック。
でも、コンパスが進むべき方向を告げる。
そしてブラック・パール号に戻ったジャックは
たった一発の銃弾で、みんなの危機を救う。

脱出のためボートに乗り込むクルー。
そしてデッキに残されたのはジャックとエリザベス。
そして秘かに惹かれあっていた2人のキス・シーン……。

う〜〜ん、できれば見たくなかった。
それに、ちょっと……、
もしもし?エリザベスの中の人、
ここぞとばかり積極的過ぎやしませんか?

そうよね、そう。
愛しきマイガールとビューティフルキッズが2人もいるジョニーに、
迫るとしたらこういう手しかないものね…。

……といろんな気持ちが交錯していると
「ガチャ」。
は〜〜ん、そうきたか。
なるほど、エリザベスの方が上手でございました。

しかし、この後!
音楽が止み、波の音だけがざわめく中、
ジョニーの横顔がクローズアップされる。

ここからの私の気持ちをどう表現したらよいだろうか?
今までのストーリーは、このシーンのための序章に過ぎなかったのか。

かっこいい…。かっこよ過ぎる。
もう地球上の時が止まったと思った。

やっぱりジャックは最高にクール!!
あきらめ、哀愁、慈しみ、愛、……。
もうありとあらゆる感情の交錯する心を
ジョニーは一瞬にして表現する。

「海賊め……。」

凪の海のように広く、深く、穏やかな、
すべてを赦し、賞賛まで含んだようなこのジャックの言葉に
息が止まりそうなくらい胸が締め付けられた。

エリザベスは、そんなジャックに背を向けた瞬間から
後悔し始めたに違いない。

一人取り残されたジャックは必死で手錠から抜け出すが、
もう時すでに遅し。
背後には大きな口をあけたクラーケンが立ちはだかっていた。

腹をくくったジャックの美しさと言ったら!
「俺は美味いぞ」と剣を振りかざして船ごと飲み込まれる瞬間は
拝みたくなるくらい神々しかった。

世の中広いと言えども、このシーンで涙ぐむのは
私くらいしかいないだろうか。

そう、そこにいたのはまぎれもなく、
私が愛して止まないキャプテン・ジャック・スパロウだった。

----------------------------------------------
……と言うわけで、
この瞬間を見るために、私はもう一度劇場に足を運んだ。
すると他の場面も、一度目よりも、より一層イキイキと迫り、
この映画の奥深さを実感した。

一見するとただの長いドタバタ劇に思えるが、
1からの絡みがあったり、3への伏線があったりと色々楽しめる。

私が大好きだったインディ・ジョーンズシリーズや
バック・ツゥーザ・フューチャーなどと同じ匂いがする。
理屈抜きで楽しいのだ。

はっきり言って、ストーリーは大風呂敷を広げすぎた感がある。
あと1話ですべて終結するか、非常に心配だ。

第一、キャラクターが多すぎるではないか。
3ではキース・リチャーズやアジアの映画スターも出るという。
バルボッサも生き返ったし、もちろんデイビー・ジョーンズやクラーケンも健在だ。
もうこれは人間対海賊というより、海の妖怪大戦争だ。

私は来年の5月までまた新たな不安を抱える事になる。

でも、ジャックに関してはもう心配はしない。
キャプテン・ジャック・スパロウは健在だ。
彼そのものがこの映画のロマンだ。

監督のゴアがインタビューで言っていた。

「僕は、ジョニー・デップ演じるジャックスパロウに
           恋をしているのかもしれない。」

いえいえ、監督、あなただけじゃない。
全世界、津々浦々、みんな同じ気持ちです。
狂おしいほどにジャックに恋焦がれています。

はぁ……、来年の5月26日までが辛い…。

そんな私達をよそに、今頃、ジャックはクラーケンの腹の中で、
ラム酒でも飲んで陽気に歌っているのかな?

なになに?僕がそんなにかっこいいって?
| 出演作品 | 23:33 | comments(10) | trackbacks(4) |
「パイレーツ・オブ・カリビアン2」 〜デッドマンズ・チェスト
これ、これ!この目…たまりません!

●「パイレーツ・オブ・カリビアン」 〜デッドマンズ・チェスト

7月7日 アメリカ公開
7月22日 全国一般公開

米国公式サイト:http://adisney.go.com/disneypictures/pirates/index.html
日本公式サイト:http://www.disney.co.jp/pirates/
日本公式ファンサイト:http://www.disney.co.jp/pirates/

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いよいよジャック・スパロウが帰ってくる。

ジャックは、いわば私の初恋の人。(笑)
数あるジョニー・デップが演じたキャラクターの中で
私が初めて会った記念すべき人物だ。
恋焦がれて2年半、やっとまた彼に会える。

だけど……、予告を見た限りでは
「ん?んん?んんん?ドタバタ喜劇?大丈夫?」と思ってしまう。
なに?あのお化けタコ!?
一瞬エドウッド中のタコ映画を思い出してしまい、
不安にますます拍車がかかる。

何だかいつも封切り前は、ネガティブなことばかり書いている私。
要するにただの心配性…。

私はあまり予告が好きではない。
最近は、かなりネタばれというか、別物というか、
過剰に見せる演出がなされていて、
ストーリーを髣髴とさせるにとどまらず、勝手にイメージを作ってしまう。

だから私はこの作品に関しては、ほとんどトレーラーを見ていない。
あの、まぶたと顔中のペインティングや、ドタバタ海岸から走って来たシーンを見ただけで、もう不安で胸がふさがりそうだったから。(爆)

パイレーツ1の「呪われた海賊達」は完璧だった。

ジャックのあの目深に帽子をかぶった横顔。
小賢しそうなあのニヤリとする口元。
エリザベスに仕度をさせている時のノリントンに向けた挑発的な目。
酔っ払いながらも自由を語る時だけ燃える目。
そして、そして、処刑された骸骨に捧げる敬礼……。

思い出すだけで鳥肌が立ってくる。
彼に愛だの恋だの必要ない。
そんなものを超えた崇高な存在なのだ。

そう、私はもう完全に自分勝手に
ジャック・スパロウ像なるものを作り上げてしまっている。

ジョニーのことだから、きっと期待を裏切らないと思うけれど、
どうか前作の通りのジャックで帰ってきて欲しい。
3年歳をとったので、完全には難しいかもしれないけど、
ハートだけはあのジャックそのままでいて欲しいのだ。

ジョニーと言えども、それはかなり難しいと思う。
だって、次作までにジョニーはいったい何人演じたのだろう?
撮影時期は前後しているかもしれないが、
あの、二重人格作家モートを演じ、
あの、こざっぱりとしたバリを演じ、
あの、奇天烈なウォンカを演じ、
あの、妖艶ロチェ様を演じ……、

いくら天下の演技派ジョニーだって、
頭がぐちゃぐちゃになっているはず。
そんじょそこらの何を演じても全部一緒の俳優とはわけが違う。
ジョニーは、その作品ごとに血肉を捧げ、魂を込めて演技しているのだ。

自分が演じたとはいえ、正確に体に戻すには至難の業に違いない。
どうか、どうか、
初恋の人に何年ぶりかにあったら、「あれ?」になりませんように!

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それはそうと、ジョニーは、この役をもらったとき、
「そうか、俺は海賊の役をやるために俳優になったんだ」と思ったそうだが、
まさにジョニーはハリウッドの海賊そのものだ。

そこに住まず、いい仕事だけ「頂戴する」。
財宝をがっぽり稼いで、また風のように去っていく…。
とんでもないヤツと思わせていてめちゃくちゃイイヤツ。
だけど、どんな権力にもなびかない一匹狼。
……かっこいい、かっこよすぎる!

気になるのは、プロモーション。
また昨年の9月のように、
飄々と風のように日本に現れてくれることを祈っている。

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| 出演作品 | 09:19 | comments(10) | trackbacks(0) |
リバティーン
「私を好きにならないでくれ」って言ったってそりゃ無理です。
ずっと心待ちにしていた「リバティーン」を
今日観ることができた。

やっとロチェに会えた。
ジョニーに会えた。

そう、この映画の主人公ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットは
親しい人からは「ジョニー」と呼ばれていたのだ。

だからなのか、現実のジョニーとロチェが重なってしまい、
今言ったのが、ロチェの言葉なのかジョニーのそれなのか
一瞬わからなくなるような錯覚に囚われた。

演技の真髄を説くロチェ。
権力に背を向けるロチェ。
酒におぼれるロチェ。

ロチェはどこまでも若き日のジョニー本人と重なる。

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しこたまレビューを読んだ割には、
歴史的背景や人物の生い立ちなど、何の予備知識もなしで行った私は
この映画を一天才詩人の一生と割り切ってみる事にした。

ジョニーのすごいところは、目だ。

いつも思うけれど、彼は台詞より目の演技の方が勝る。
嫌味に満ちたロチェの瞳が
リジーに向かっているときだけ純真に輝く。
その落差にいつもながらため息が出る。

そして今回は泣き声。

ボロボロになって妻の元へ戻ったロチェは
自分の惨めさから慟哭する。
その様子は演技を通り越し、
ロチェが乗り移ったとしか思えない。
あまりの迫真の演技にこちらも嗚咽をこらえるのに必死だった。

この映画は2時間では足りない……と思った。

ロチェの幼少時代も観たいし、
戦争へ行った時のこと、
誘拐のシーンも観たい。
王との関係も、ビリーとの秘め事も
そしてリジーとの確執ももっと細かに見たかった。
そんな気持ちにさせる映画だ。

でも、私は今日がこの映画とのスタートだと思っている。
ジョニーの映画は絶対に1度や2度ではわからない。
今すぐまたロチェに会いたい。
そして今からDVDが待ち遠しい。

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ところで、この映画が今は亡きマーロン・ブランドと
ハンター・S・トンプソンにささげられていることは有名だ。

ふとトンプソンの最期の言葉を思い出した。

「ゲームは終わった」

病気で腰や足の痛みに苦しんでいた彼は、銃口を我が身に向けた。

……天才は不幸だ。
頭の中の理想と現実とのギャップに苦しみ
自らを破滅に追い込む。

ロチェは、本当に放蕩を楽しんでいたのか、
現実からの逃避だったのか……。
その真意は私のような凡人にはきっと一生わからない。
| 出演作品 | 17:17 | comments(11) | trackbacks(6) |
フロムヘル
この表情に母性本能がワシづかみにされます…2001年のアメリカ映画。
ヴィクトリア朝末期のロンドンに実在した謎の殺人鬼切り裂きジャックの話を元にしたホラー・ミステリー。

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この主人公のアーバンライン警部補は、深い心の傷を負っている。数年前に、妻と子を、出産時に同時に亡くしているからだ。
その苦しみから逃れるために、彼はアヘンに溺れている。
そんな孤独な捜査官をジョニーが演じたらどんなことになるか。
…はっきり言ってハマりすぎです。
どうして、私はホラーを観て、泣かなくてはいけないのか。
怖さやグロさより、ジョニーのセクシーさが上回っている作品。これは作品にとって、成功なのか?失敗なのか?

娼婦のひとり、ヘザー・グラハム演じるマリーに、亡くなった妻子のことを話すシーンは、極め付け。

「1年前…、いや、2年前…、ごめん、もっと前だ。」と
遠くに視線をやりながら、哀しい出来事を話すジョニーは、
世界中の母性本能を一手に受けても余りあるオーラを放ちまくっている。

これは脚本にあった台詞なのだろうか。切な過ぎる。
この一言に、その日から彼の人生が止まってしまったことが痛いほど伝わってくる。
娼婦に心を開いたアーバンラインがふと話したこの言葉に、涙が止まらなくなってしまった。
このシーンは、何だか生涯ずっと忘れられない気がする。

もっともこの事件について元々オタクなジョニーは、
文献を読み漁り、役作りをしたと言うから、やっぱりその演技の確かさがあってこそ。
ただのかっこよさではなく、その役を追求している上での魅力だからこそ、奥が深いのだろう。

深い愛が根底に流れるこのホラー。血の場面のみ、目を逸らしてでも見る価値があります。
| 出演作品 | 12:59 | comments(2) | trackbacks(1) |
パイレーツ・オブ・カリビアン
この登場シーンから私の人生が変わりました(?)この作品で私はジョニー・デップを知り、そして夢中になった。
ほとんど全部の出演作品を遡り観て、改めてこの俳優に魅了された。
どの作品も、全く違う人物となっているので、
何度も恋をした気持ちになる。

特に、この作品と、「シザー・ハンズ」は映画中、ジョニーの素顔を連想するのが難しい。
面影を追いながら見ようとしても、絶対すっかりジャック・スパロウ船長であり、エドワードなのだ。
そこにジョニー・デップはいない。

ずる賢くて、いやらしくて、汚らしいヒーローなんて、今まで見たことなかった。
どうしてあの金歯ギラリの笑顔に悩殺されるのか、
真っ黒な隈に縁取られた眼にハートを射抜かれるのか。
自分でも理解不能だ。

共演のオーランド・ブルームにやられるはずだったのに、
彼はいつのまにか引き立て役になっていた。

そんな「パイレーツ・オブ・カリビアン」の2作目の撮影が始まっている。
どんな内容になるのか。
ジョニーはジャックに戻れるのか?
2が1を超えるのは難しいけれど、ジョニーにとっては初めての続編モノ。
どんな役作りをするのか、今からワクワクする。
| 出演作品 | 12:55 | comments(4) | trackbacks(3) |
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